出戻りSEの楽しい育児日記

ごく普通のSEの育児とお仕事の日記 たいしたことは書いてない

アジャイル開発は胡散臭くない

仕事の都合で『アジャイルサムライ』を再読しました。

数年前初めてこの本を読んだ時はあまりの理想的で現実からかけ離れた内容に「胡散くせ〜〜!」と叫んで投げ捨てたい衝動に駆られたものでした。

「そんなプロジェクトあるわけない」と思ったのです。今もわりと思ってるけど。

情熱的でアジャイルなチームはまあ作ろうと思えば作れると思う。

でも、スプリントごとの会議に根気よく付き合ってくれるほど、本気でシステムが必要なんだ!というお客様ってどれくらいいるんだろう、と。

 一プログラマとしてはとてもワクワクする本で、読み進めるたび、本を閉じるたび、「わ~~!私もテスト駆動開発でバリバリ書きたい~~!!」とか思うんですけど、私の中の営業さんやプロマネさんが「いやいやこんなお客さんどこで見つけて来いと? たいていの人が、自分が欲しいものが曖昧なところに既存のパッケージ組み合わせてなんかそれっぽいもの持ってこられたら、値段同じならそっち買っちゃうでしょ」って斜に構えてしまう。

 

アジャイルサムライ』で書かれていることはめちゃくちゃジェネラルだ。ウォーターフォールの現場でだって、本に書いてある内容、例えばお客様先にそこそこ動くモックを持って行って意見を聞いたり、用語集を作ったり、やることリストを共有したりしていると思う。既にモノが出来上がっている組み込み開発とかでなければ、ある程度柔軟に動く現場の方が多いんじゃないでしょうか。しらんけど。

ウォーターフォールアジャイル、決定的に何が違うかといったら、「バスの運転手がお客さん」であることで、そうさせるためには契約形態を考えないといけないじゃん請負のとこが多いのにそんなのアジャイルでやってますって言える!? というのが胡散臭く感じることの正体なんだなって今回よくわかりました(感想)。

 
契約形態メモ 

請負契約とは、企業などが業務を委託する際の契約形態の一つで、受注者が仕事の完成を請け負い、発注者が完成した仕事に対して報酬を支払う契約のこと。

請負契約は仕事の完成を目的とし、受注者は納期までに委託された業務を完遂して成果を発注者に引き渡す義務を負う。仕事の進め方についての指揮命令権は受注者側にあり、発注者が直に管理・監督することは認められない。

 

準委任契約とは、企業などが業務を委託する際の契約形態の一つで、(法律行為以外の)業務の遂行そのものを委託するもの。民法656条などで規定されている。

業務委託には「請負契約」と準委任契約がよく用いられるが、請負契約は仕事の完成を目的とし、受注者は委託された業務を完成・完了させて成果を発注者に引き渡す義務を負う。一方、準委任契約は業務の遂行そのものが目的で、仕事の完成などの義務は生じない。

「仕事の完成の義務が生じない」って怖すぎない!?!? でもアジャイルでやると結局完成しませんでしたとかまあある話…?

 

システムエンジニアリングサービスとは、システムやソフトウェアの開発・運用などで行われる委託契約の一種で、対象物の完成などを目的とせずに特定の業務への技術者の労働の提供を行う契約。提供元企業の従業員が客先のオフィス常駐して技術的なサービスを提供するもの。

労働法規などでは業務請負の一種とみなされ、労務管理や指揮命令系統などが発注元企業から独立している必要があるが、具体的な成果物をはっきり定めず漠然と労働力を提供する委託形態のため、実態が派遣労働と変わらず偽装請負と見られる事例も多いと言われる

 多分これがお客さんまで巻き込んでめっちゃアジャイルできるやつ…でも契約内容に別にお客さんが協力してくれるとかは盛り込まれてない。

 

IPA/SECが提案している日本のアジャイル向けの契約形態というのが下記の模様。

基本/個別契約モデル
プロジェクト全体に共通する事項につき、基本契約を締結する。その後、小さな単位(機能単位、リリース単位等)ごとに、開発対象と費用がある程度確定したタイミングで、個別契約(請負/準委任)を順次締結する。  

スプリントごとに個別契約ってことですかね。 

契約内容に「相互協力の義務付け(基本契約5条)」や「頻繁な連絡協議会の開催(基本契約6条)」が盛り込まれており、相手方への協力義務違反に法的責任が生じたり、
相手方からの問い合わせには速やかに応答するなどが定められています。また、「変更協議が調わないまま一定期間が経過した場合には、個別契約を解約できる」など、モノが出来ない場合のお客さん救済措置もあります。

 

実際私が経験したアジャイル開発はSES契約でした。お客様からGOサインが出るまで作業できなくてニート状態だったの辛かった…。

 

変化、改革のないアジャイルアジャイルじゃないので、ウォーターフォールの現場でも入れれるところ(カンバンとか作ると終わった作業がよくわかってモチベあがりそうだし、レトロスペクティブでピザ頼んだりできたら最高)入れて行けたらいいよねぇ。

一番好きだなとおもったのはペアプロです。女子同士でやったからめちゃくちゃ盛り上がった。